2024年2月12日月曜日

Let it go と Let it be の本当の意味

 Let it go Let it be の本当の意味

 まず、ビートルズの Let it be. から解説しますと、

 

It それを

be のままにしておきなさい。

be 動詞と言うのは、am, are, is とかですが、let xxx + 動詞の動詞の部分は、動詞の原形がきます。

be 動詞の本来の意味は、「状態」を指します。例えば、何かがテーブルの上の置かれていたら、置かれている状態です。

It が何を指すかですが、単純に「それ」と考えて問題ありません。自分が、だれかと話をしているときに、「それって、大したことないんじゃない?」の話題にしている対象のことだったり、本当の目の前にあるものだったりします。

 

そうすると Let it be. は、「それを、その状態にしておきなさい。」と言う意味です。もうちょっと日本語らしくすると、「それを、そのままの状態で、ほっておきなさい。」となります。

それ以上の意味はありません。「なんとかなる。」みたいに解釈する人がいますが、そんな意味は、含まれていません。

それを、そのままの状態で、ほっておくと、そのうち何とかなるかもしれませんし、何ともならないかもしれません。

文字通り、表現通りに、すなおに理解することが大事です。解釈して、意味をつけ足してはいけません。

 

では、Let it go. を説明します。

it それを

go 行かせてあげなさい。行かせなさい。

となります。穴と雪の女王で、有名になったフレーズですが、この意味は、単純に、「それを、行かせてあげなさい。」となり、go は、ある時点から、どこかへ行くと言う意味ですから、今いる場所から、どこかに行っちゃうんですね。

別の例ですが、だれかと会話していて、話が終わったときに、 I will let you go. と言います。「あなたを、行かせてあげる。」→「(もう、話は終わったから、)行ってもいいわよ。」となります。

 

Let it go. に戻りますが、it は、このアナと雪の女王のお話を聞いていると、話題に上がっているのは、アナが持っているパワーのことです。それを今まで閉じ込めてきて、使わないようしてきた。けど、「それを行かせてあげなさい。」

ちょっと意訳すると、「それを開放してあげなさい。閉じ込めるのはやめて、逃がしてあげなさい。」みたいになります。

アナと雪の女王の日本語字幕、もしくはテーマ曲の日本語訳に、「あるがままに」と言っているのは、解釈しすぎです。意味が違います。

あくまで、「それを、行かせてあげなさい。」と言う意味だけです。

文脈から考えると、「閉ざしていた心」ともとらえられますね。閉ざしていた心を、閉ざされた場所から、開放してあげなさい(どこかに、行かせてあげなさい。外に出してあげなさい。)。となります。ここから、意訳が飛躍して、「あるが、ままに。」とされたのでしょう。

 

英語は、シンプルに、文字通りに理解しないと、本質的な意味がわからず、丸暗記になってしまいます。

 

では、また。

Aki

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