2013年8月3日土曜日

法助動詞(modal auxiliary)って何だぁ?

法助動詞(modal auxiliary)って何だぁ?

まず、auxiliary verb という言葉は、助動詞ということです。auxiliaryには、「何かを助ける」とか「補助する」という意味があります。

さて、modal verb (もしくは、 modalmodal auxiliary verbmodal auxiliary)法助動詞と呼ばれるものは何なのかというと、助動詞の中でも、modalityを示すために使われる助動詞のことを言います。

ここで、Modality というのが、わかりにくい。

まず、Modality の元の Mode の意味を確認しましょう。

Modeの意味は、「方式」、「形態」、「(ある特定の)状態」という意味です。

「(ある特定)の状態」というには、もう少し説明が必要ですね。

in … mode

という言葉を使ってイメージアップしてみましょう。

I am in attack mode.

戦闘モード(態勢)になっている。

She is in panic mode

彼女は、パニック状態になっている。

I participate in listen-only mode today.

今日は、発言しないで、聞くだけにして参加します。

何となく、モードの意味がわかりましたか?「何らかの条件がある状態」のことを指してますね。「攻撃しようとしている状態」、「パニックに陥っている状態」、「聞くだけにしようと思っている消極的な状態」などです。

今度は、Modal の意味を感じましょう。

簡単に言うと、modal というのは、「そのモード(状態、手法)の」という意味です。


また、例で考えてみましょう。

modeは、手段、方法という意味から「交通手段もしくは、交通の方式」を指して使われることもあります。輸送手段で、日本からアメリカまで何かを運ぶことを連想してみてください。交通手段は、トラック、電車、船、飛行機などです。

Unimodal : トラックを使うか、電車を使うか、船を使うか、どれか一つしか使わないということです。

Bimodal: トラックと電車、トラックと船、など二つの交通手段を使うということです。

Intermodal: 何の交通手段と、何かの交通手段を乗り入れして使うという意味です。

Multimodal: 複数個の交通手段を使うという意味です。

なので、簡単に言うと、mode という名詞を、形容詞化しているだけです。

「こういうモード(状態、手法)の」いう意味なので、あるモードを規定するような意味になります。

文法用語としては、このモードは、「能力(の状態)」であったり、「許可されているかどうかの状態」であったり、「(果たさなければいけない)義務(の重い、軽い状態)」だったりします。

なので、modal auxiliary というのは、can/could(能力のレベル)、may/might(許可のレベル)、must(義務のレベル)、will/would(可能性のレベル)、shall/should(義務のレベル)のことを指すんです。レベルをモードと言い換えてみてください。

だれが、「法助動詞」なんて、学習者を混乱させる文法用語を編み出してしまったのか、またもや、???です。

私が訳すとしたら「状態(モード)の違いを示す助動詞」と長ったらしい名前を付けます。

短くしたいのなら、「状態助動詞」でしょうか?

その方が、とにかくわかりやすい。

いかがでしょうか?

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